今日は少し自分の意見を書きたいと思います。
最近留学をすることはかなり一般的になってきていると感じます。ですが、その中でも有機化学を専攻している修士の学生が留学に行く機会は未だに非常に少ないと感じています。
そこで今日はそのことについて触れよう思います。
先に書いておきますが、留学に興味のある方でまだ迷っている方是非留学してください。
そもそも有機化学とは
有機化学と一口に言っても非常に広いです。それ故大体の研究室では、合成、精製、分析など多くのことをこなさなければなりません。とにかく結果を出すまでに時間のかかる分野だということは確かです。
そしてこれらの研究はものづくりの基盤として成り立っています。例えば世に溢れかえっているプラスチック製品だって有機化学あってのものです。例を出せばきりがありません。
なぜ留学する機会が得られないのか
もちろん研究室にもよると思いますが
①とにかく実験に時間がかかること
②空気
です。
有機化学分野の人名反応の中には多くの日本人の先生方の名前が登場します。
そして実際海外でも本当によく知られており、世界的に見ても日本の有機化学はかなり優れていると感じます。現時点では。
ただその輝かしい日本の有機化学の発展には恐らく凄まじい数の学生の努力があってのことだと思います。
そしてなにより完全な縦社会。コアタイム(何時から何時まで研究室にいなければならない。
聞くところによると九時九時なんてとこもあるみたい)。
上から降ってくる膨大な仕事。
いわゆるブラックというやつです。
中にはきつすぎて不登校になる人もいます。
もちろんその噂は下の世代に伝わります。そしてどんどん有機化学を専攻する学生が減っていきます。
話は脱線したましが、僕は”古き良き日本”の風習がそうさせているのではないかと考えています。
留学なんて行ってる暇あるの?という空気。
そういったことが外へ出る機会を潰しているのではないかと考えています。
海外の考え方
では実際世界的に見たときに有機化学分野の学生は留学にいけないのか?
そんなことありませんむしろ逆です。外へ出て色々なことを吸収してくるために様々なプログラム・奨学金が用意されています。
現在所属している研究室では様々な学年の様々な国籍の学生が在籍しています。
研究留学という人もいれば学位取得が目的の人もいます。
もちろんそれぞれ文化が異なるため考え方は違いますし、言語も違います。
自分の国だけにとどまらず積極的に広い世界を知ることを非常に重要視しています。
理系学生が留学して得られるもの
グローバル化という考え方が一般的になってきた世界の中で日本は確実に後れを取っています。
そんな今だからこそ理系学生は積極的に海外に出ていくべきだと考えています。
日本語で習う勉強は必ずしも海外へ行って通用するわけではありません。
なぜかってその単語の意味が分かっていなければ理解することはできませんし、英語が操れなければ相手に自分の考えを伝えることすらできないのです。
実際こちらに来て何度もそういう思いをしました。でもそういった思いは日本国内にいては絶対に出てこないと思います。
もう一つ僕が感じるのは、日本の学問は本当に優れている。ということです。
特にカナダの学生と比較すると日本人の知識量は半端じゃないです。
なのになぜ通用しないのか。
それは言語の壁だと思います。
それに気づけたらあとは自分の知識を世界の公用語で発揮できるかだけです。
僕自身まだまだ未熟な学生ですが、今の段階でこのことに気づけたのは本当に大きな事だと感じています。
一つ伝えたいのは確かに日本の理系学生の置かれている環境では留学は非常に難しいことかもしれません。
でも、そう思うだけでは何も変わりません。
僕は一年卒業を伸ばしてまでも留学をする決断をしましたし、その決断に一切の後悔もありません。
留学に少しでも興味を持っている学生の方が居たら是非留学ができるよう全力で動いてみてください。
周りには必ずその留学をサポートしてくれる人たちがたくさんいます。
もしいなければ僕が力になることもできます。本気で迷っている方は是非ご連絡ください。トビタテ生として、1理系学生として力になります。