今日から化学系っぽく皆さんにただいた疑問に答えていこうと思います。
それでは早速今日はこんな疑問に答えていこうと思います。先に結論だけ言ってしまいましょう。
結論:肌には良くない。
という結論です。今日はその理由と改善策を紹介します。
界面活性剤とは
そもそも界面活性剤とはなんぞや。。。
という疑問を持つ人が多いことと思います。
何か聞いたことあるし、洗濯用洗剤にも含まれているんじゃなかったっけ。くらいの印象でしょうか。
高校の化学真面目に受けてた人は覚えているかもしれませんが、洗剤の中身としてABS(アルキルベンゼンスルホン酸)なんてものが出てきました。
実際僕もそんなもんで、日常界面活性剤の名前にまで着目して、こんな構造でこういう能力をもっている!なんて考えません笑。
界面活性剤全般の特徴としては親水性の部分と疎水性の部分を持ちます。
疎水性の部分で油(汚れ)を囲み親水性を外側にしたような構造ミセルという形になるため、外側は水と親和性がある塊になり水に流せるような仕組みになっているわけです。
図解するとこんな感じ。
言葉にすると
でもそれがあったら肌には悪いんじゃないか??
と考える人が多いと思うので界面活性剤の肌への影響について紹介します。
もちろん一概に界面活性剤といっても様々な種類があるので毒性も様々です。
まぁ僕の経験上だと体にいいと呼ばれる有機化合物はないのでどれにしてもなにかしら毒性のある部分は含んでいると考えています。
気にしすぎると何も使えなくなるのである程度の妥協は必要になってきますが。
界面活性剤の肌への影響
先ほども述べたように界面活性剤は油と水への両親媒性を示します。
界面活性剤の中には洗浄力が強く、そのため肌に浸透していったり、油を取り除いてしまうことで乾燥を招いてしまうことがあります。
具体的には肌のバリア機能に最も重要な役割を果たすセラミド(細胞間脂質の主な成分)は洗浄力の強い界面活性剤によって洗い流されてしまうことがあります。
一般的な化粧品に含まれる乳化剤も界面活性剤の仲間であるためスキンケアであっても、界面活性剤が肌の刺激になることがあるかもしれません。
じゃぁそもそも開発の段階で界面活性剤入れなければよくね?
答えは✖
最近は各化粧品会社がものすごい勢いで化粧品を進化させているのでもちろん肌に極力負担のないものをつくっているとは思いますが、肌への影響は少なからずあると考えられます。
しかし、もちろん改善は進んでおり、化粧品の類には最も害のない界面活性剤が用いられています。
そのため洗顔なども石鹸や洗剤のようなものを使うのではなく化粧品会社が開発した化粧落としなどを使うことが望ましいといえます。
防腐剤とは
防腐剤って食品とかでも日用品でも成分表示見るとよく書かれていますよね。
でも実際防腐剤ってなに?と考えたことがあると思います。
簡単に言うと
といった感じ。
化粧品は水や油を含むため雑菌やカビが繁殖しやすく、それらの雑菌やカビが繁殖した化粧品を使えば肌トラブルをもたらす原因となってしまいます。そこで雑菌やカビなどの繁殖を抑えるために添加されるのが防腐剤なのです。
では防腐剤がどのような影響を及ぼすのか見ていきましょう。
防腐剤の肌への影響
こちらの防腐剤といっても主に化粧品に含まれるもので以下のようなものがあります。
パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
安息香
デヒドロ酢酸ナトリウム
ヒノキチオール
フェノキシエタノール
パラベンなどはかなり有名ですが、毒性が強く、配合して良い量の上限値がかなり低く設定されているものなのだとか。
ただ界面活性剤に比べてあまり防腐剤自体が肌に影響を及ぼすことがないという方もいらっしゃいます。
しかしやはりどれをとっても有機化合物であることにかわりはなため、人によってはかぶれてしまったり、痒くなったり、赤くなってしまったりと、炎症を起こす方もいらっしゃいます。
特に顔の肌が弱い方は気を付けた方がいいのではないでしょうか。
もし合わないと思ったらこの防腐剤の量や種類などを調べてみるというのも手段の1つかなと思います。
化粧品の成分を知って未然にダメージを防ぐ
ということでここまで界面活性剤と防腐剤について解説してきました。
やはりどちらも化粧品には必須の物になるので配合されていることは間違いないのですが、含有量や含まれる界面活性剤と防腐剤の種類によっても自身の肌へ及ぼす影響はかなり変わってくるので意識してみるといいのではないでしょうか。
ちなみに日本製の化粧品は、含まれる成分の上限値もかなり厳格に決まっていることや、日本人の肌向けに作られている場合が多いので安心して使えることが多いそうです。
逆にむやみに海外製などを使用すると配合されている成分が全く異なり、悪影響となる場合があるので気を付けましょう。
それでは本日はこれで。